令和元年度 男女共同参画推進センターシンポジウムを開催しました。

福井大学男女共同参画推進センターでは、男女共同参画推進及び研究者支援に関する啓発を目的として、毎年シンポジウムを開催しています。今回は、「男性の参画」をテーマに11月21日(木)に開催し、45名の参加がありました。

シンポジウムでは、末 信一朗センター長による開会挨拶の後、名古屋大学大学院 田村哲樹氏による講演「どうして男性の変化が大切なのか-体験的男女共同参画論-」が行われました。

田村氏は、名古屋大学教職員で初めて育児休業を取得した当時の話や海外での父子生活の様子など、自身が経験した子育てを紹介するとともに、男性(父親)の家庭参画の重要性を述べられました。「男性がいつまでも家庭において補助的な立場ではなく、“メイン”でやることがとても大切。そもそも男女共同参画が“女性”問題である限り、男性は変化せず、ゆえに女性の状況も変わらない。また、男性の昇進や昇格が優先される現状や女性のなかにも“男性=一家の稼ぎ主”という固定的な考えを持つ方が多く、男女ともに意識改革が必要である」とも述べられ、参加者は熱心に聞き入っていました。また、質疑応答にて「男性の家事育児参画を促すにはどうしたらよいか」と質問が挙がり、「実は女性が持っている“こだわり”(家事育児に関してこうであるべきというマイルール)をパートナーに押し付けることをやめること。相手のやり方を尊重することは自分の負担を軽くするとともに、相手にとっても家庭内での役割や責任、感謝を得ることになり、ワンオペからの脱却の一助にもなる」と、新しい視点でアドバイスがありました。

今後も男女共同参画推進センターでは、男女ともに自分らしく生きる社会の推進や、より働きやすい職場環境をつくるための意識啓発を行い、一般にも公開していきます。

ページの先頭へ